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読んだり、書いたりの日々
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東京芸術大学美術館
私のとても好きな美術館だ。

此処で行われている「香り展」に行った。

香りの日本文化・聖徳太子から王朝貴族へ
香道と香りの道具
香りの日本文化・武家から庶民へ
絵画の香り

4つのブースで展開されていた
1歩踏み込んだとたんに香が漂う会場内
大人の女性がたくさん行き交っていた平日の午後。

白檀を触って匂いを嗅ぐこともできた
伽羅の美しい姿に惚れ惚れした
香木を使って作られた仏像たち
たしかに、有難いものと良い匂いの合体は
人々の精神の安定や向上には大切なこと
それは、いまの時代でも、なお。

人々が、いかに匂い(香)を大切にしてきたか
道具箱のきらびやかなことや
水彩画や浮世絵などにもはっきりと示されていて
あぁ、情緒ある生き方というものは
いつの世にも必要なのだと痛感

香が表現されている絵画においては
なんともエロティックで優しい雰囲気が
何かしらを香らせているようだった

「あぁ、君の匂いがする、良い匂いだ」

そんなことを好きな男に言われたら
どんなにか幸福だろう
帰り道、絵の中の女たちと世間話をしながらお茶の水で別れた。
 

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レンブラント/光の探求・闇の誘惑を見た。

「光と影の巨匠」と形容されるレンブラント
この展覧会は「黒い版画」「淡い色の紙」「キアロスクーロ」
3つのブースで展開される。

和紙を使って版画を制作するレンブラント
やたらと自画像を制作するレンブラント
光と闇に固執するようにも見せるレンブラント

その版をじっと見やる
それはそれは細かい仕事ぶり
レンブラントの自画像に「あんたって人は」と突っ込みたくなった。

そのくらい細かい。

私は、ただの美術館好きなので
絵画の技法や版画の技法などよくわからない
調べて此処に書く必要もなかろう
それは専門家にお任せしたほうが美しいことだから

では、私と彼(レンブラント)が向き合っていた
その60分あまりの時間
私の中に渦巻いた言葉をご紹介します。

光と闇にとりつかれたのだろうか?
この男は本当にそんなものに取りつかれたのか?
実のところ、金持ちだったこの男は
多くの色に翻弄されていたのではないだろうか
あまりにも多く存在する色合い
いくらでも金を出せば手に入る絵具に
もうすっかりうんざりしていたのではないかしら?
とりつかれるとか、執着などではなく

新しい世界を求めるように黒い版画を作る

私は、そんな気がしたよ
黒い版画の中に
君が生きているという証のところの
君の生命が見えていたから。

かなり有名だと思われる「3本の十字架」という作品を含み
キリスト関連の作品が多い
この時代にも、この国でも、人々がそれを好んだことがうかがえる
中世にキリスト教が落とした暗い影
ひょっとしたら、君はそういうものさえも感じていたのかしら?

そうして、その中に在る純粋な
愛。という光をも見つめていたのかしら?

そんな大げさなことはないね、きっと。

あれだけの技法で作品を作りだしたのだから
少しばかり、技術にも陶酔していただろうし

肖像画、それもたくさんの人々が登場する肖像画も
彼の真骨頂とされている。

その作品をじっと見る

ねぇ、レンブラント
あなたは、人間が好きなのね
でも、きっと上手に表現できなくて
あなたが、その心を一番上手に表現できたのが
描くこと、作ること、だったのね。

人間を表現したかった
そのためには、自然も闇も光も表現する必要があった
なーんとなく、そんな風に思いながら
じゃ、どうもありがとう。と一礼した、彼の肖像画に。

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ボブディランなんて、名前しか知らない人だった。


だけど、偶然にも絵画展のNewsを知ったので
「きっと、縁がある」なんて、自分勝手に思い込んで見に行きました。

「ボブディラン」その知名度ももちろんだけど
どんな絵を描くのかなぁなんて、そういう疑問や興味がわいたら
知りたくて知りたくて見てきました。

「ボブディラン・絵画展」
 

彼のこと、何も知らないから調べていたら
彼の関心事は「平凡な家庭を築く」「自分の子供の少年野球と誕生日パーティー」とある
このようなことを書くということは、彼の家庭が平凡ではなかった、ということなのかな?
そんなことを思ったりする。
だいたいにおいて、人とゆうのは、そういうもので
持っていないもの欲しがるし
なくしたもの、もう1回手に入れたがったりするから


1965年頃ジョン・レノンったら、熱病のごとく彼に傾倒したのだそうで
作風から精神面、スタイルに至るまでディランに触発されたのだとか
「ラブ&ピース」それは、ジョンの思想
非暴力、ユーモア、信頼にもとづく楽観主義思想
でも、根底にはボブディランが存在していて大きく影響してるのかと思うと
なんとなく、軽はずみに言語を扱っちゃいけないなと
しみじみ思ったりするけれど

私は、ジョン・レノンだってよく知らない


「ボブディラン」
私は、彼を知らないけど
たまたま、絵などを見ただけだけど
こうやって、彼のことを調べたりしているのだから
「やはり、縁がある」そう思います。

みうらじゅん氏が、もしディランを聴くならば
現在の自分と、同じ年で彼が作ったアルバムを聴けと書いている
私の年齢で、彼が作ったアルバムを探してみよう。

ナニカを表現するということは
私を知らない、誰かが、私を知ることだったり
私を知らない、誰かが、私を推測することだったりする

私が、ディランを知らないのに
こんな風に書いてるように



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武蔵野市立吉祥寺美術館で

草間彌生展
ワタシというナニモノかへの問い をみました。

無限なる拡張の先には網目
あくまでも水玉模様
そんな作品達が展示されている草間彌生展

展示されているのは
彼女の郷里である、松本市の松本美術館に所蔵されている作品で
版画とコラージュ作品が、彼女の自伝にある言葉で紹介されています。

一言でいえば、すごいパワーです。

同じことを、コツコツと繰り返すことが
彼女の芸術活動の基軸となっているように感じます。

コツコツと繰り返すこと。
ただ、繰り返すこと
そうして、それを、継続すること

それが、いつの間にか、芸術になる。

そのようなことを
目撃したような
そんな気持ちになりました。


幼少期より強迫神経症に悩まされていたそうですが
うーーん、なんといいましょうか
そういうこと抜きで
彼女には、なにかしら世界を創る才能が
病気うんぬんではなく、存在していたと思われるのです。

「ハプニングの女王として時代を席巻した天才芸術家・草間弥生」
なーーんて、紹介される彼女
ハプニングの女王ってすごい

ハプニングって、自分で起こすものじゃないから
起きちゃうものですからね
起きちゃうって時点で
神に選ばれたって感じでしょ

選ばれる人は
選ばれるんだな
そう思います。

草間さん、あなたは選ばれた人だ
私は、そう思いますよ。

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