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読んだり、書いたりの日々
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昨日まで光って見えていた空が曇って見えた。


胸に抱いた喜びに追い詰められるとき
その名を呼んでみる、白い天井に向かって

やめた方がいいのにやめられないこと。
そこいらへんに転がっているね、たくさん転がっています。

そのような、そのような、
やめるべき事柄にがんじがらめにされた
うつろな私よ、愛は何処ですか?


うつろな目をしたこの女は
不自由を感じながらも
本日も欲望への従属を避けられないのである


ついつい、煙草に手を出す不自由
ついつい、酒に手を出す不自由
ついつい、愛に手を出す不自由
ついつい、彼岸に手を伸ばす不自由


欲望を抑制しなさい、わたし。


止めたほうが自由なのだから
理性的にはそうなのだから

すぐさま、その手をひっこめよ
ひっこめてみたものの、この虚しさは耐えがたいほど


このような、理性的判断というものは
なんと、愛の少ないことであろうか


このままでは、理性的判断中毒となり
私の中から愛が消えてしまうのではないかしら


理性的判断における自由と
欲望が一致するときに
私たちは真に幸福となるのではないかしら


だけれども、私の命には残念ながら限りがあって
その一致を見届けることも、経験することもないのだから
泣きながら眠ることにしよう


善人が幸福だとは限らない
悪人が不幸だとは限らない

私が愛されてるとは限らないように
あなたも、愛されているとは限らないのだから


私はできたら悪人にはなりたくないのだと叫ぼう
出来うる限り善い人でありたいと叫ぼう


理性的判断中毒。

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日本人というのは
どうして、こうも、制度に縛られたがるんだろう。


婚姻なんて制度は
本来必要ないと私は常々思っているけれど
日本で生きる場合には
子を産んだり、その他諸々するということも含め
諸手続きの関係上、当事者同士が婚姻関係にあると便利なのだ。


だけど、それが、精神を不便にしたりする
これはまぎれもない事実だけれど
それが、不幸をもたらすわけではない

しかしながら
結婚の先に在る最終地点、夫の葬儀。
そんなものに向かって行動するのに抵抗がある。

最終回のお話がある程度決まっているなんて
なんだか嫌なのだ。


いやいや、したい人はしてください
最後まで夫婦で手をつないでいたい人も間違っていないから
その人生を全うしていただきたい

でも、それが難しい人間も存在するのだ。


婚姻関係に在れば、傷つかないことが多い
というのも現実だろう

私のことを本当に好きなの?
なーんて確かめる必要も疑う必要もないのだから


結婚=大好きな者同士
多くの場合、そういう概念を持っているのだからね


恋愛関係において持っていた
私の事、本当に好きなの?という
ほどよい緊張の気持ちが

婚姻関係においては
私を好きなくせに、なんでそういう態度なの?とか
私を好きなら、そんなことしないで。とか

この思考では…心に傷がついちゃうんじゃねーの?である。


たった、紙切れ1枚があるために
自分を投げ出す勇気や
自分をさらけ出す勇気を失うのは
どうなんだろう。


何処に行くの?あの女と何かするんでしょう!
お前こそ、あの男と何してるんだ!


あぁ、そんなことに人生を使うなど
心底もったいないわけだし
そこにいない者のことなど無視して
いま、向き合ってる者同士で時間を共有する
そうでなければ、なんだか、勿体なく思う
私は、なんと器の小っちゃな女であることか。


つらつら考えたけれど
別に結婚しなくったって
好きな男とは一緒にいられるんだし
いま、結婚してるなら、わざわざ離婚する必要もないのよ

恋愛は戸籍に何の影響ももたらさないから


まぁ、自分の愛する人が
どれだけ頑張って踏ん張って生きてきたか
どうせなら、そういうもの受け止めたいわ
そうして、ちゃんと向き合いたい

それが20年下でも
それが20年上でも
そんなものは関係ないという気持ちを添えて。

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まだ、児童だった頃を思い出して
次にちゃんと大人になった私を思い出して
ゆっくりと時間をかけて伸びをする。

背骨のあいだに隙間をつくるようにしてから
最後に小さい声を漏らすと、ようやくあきらめがついた。

おはようございます。

乳児、幼児、児童、いろんな時期の私が
伸びと一緒に積み上がり
また私になって一日が始まった、少し気が重い。

私の朝などは、たいていこのような感じで
簡単に書きますと、寝起きが悪いだけです。

そんな朝、小田急線などに乗ったりして
静かだけれどキラキラしている
丸いように見えて尖がった部分のある
小さいけれど力強い、ぼんやり光る灯りのような
そういう人に会いに行きました。

知ってることをシェアしたり
知らないことを聞かされたりする、それは至福の時間であったし
そういう一瞬に「あぁ、生命がなにかを共有している」と
しみじみ感じるのである、なにしろ淋しがり屋なので。

私は、いつも、恋をしている
恋こそ生きる情熱だから、恋をしている。
それは一編の詩であったり、1枚の絵であったり
もしくは1枚の写真であったりもするし
誰かの思想だったり、1曲の歌であったり、景色であったり

そうして、それは、あなたっだったりもする。

私は、いつかの日にきっと
冊子となった彼女の作品を喜んで読む日を迎えたい
形となった彼の作品をこの世に産みだしたい
1枚のCDとなった歌に演奏に涙したい
そんな人に出会えている、私のこの人生は
なんと美しく波瀾万丈であろうかと
小田急線の窓から見えた夕日を迎えながら考えた

本当にしたいことにしか一生懸命になってはいけない
我々の生命の長さなんぞはたかが知れているのだから
それを我儘と言われても
それを好き勝手だと言われても
好きなものは好きと言いたい
嫌なことは嫌と言いたい
我々の生命の長さなんぞはたかが知れてる

しかしながら出来うるならば
次の世でもあなたと会えますように
そんな風に思える人をたくさん持つということが
私の生きがいなのです。

人間万歳、生命万歳、わたし万歳。

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心の闇と、好きの塊について考察しました。


私が書いたり考えたりするのは

庭の盆栽の手入れをしたり
玄関のプランターに花を植えたり
飼い犬を可愛がったり
飼い猫を甘やかしたり

そういうのと同じ理由です。

好きだから、しかも、たまらなく好きだから。



さて、新宿を歩いていたけど、雨だったから
正直、水たまりが怖かった。

そんなこと、生まれて一度も考えたことなかった。

くらい新宿には慣れたけれど
この暗がりで、水たまりを避ける
放射されたものの蓄積を
この水たまりに見ているわたし。

街は暗くても怖くない
暗闇は私たちを壊したりはしないから
でも、心に在る暗闇はちがう
それは、私たちを壊してしまう、確実に。

溢れる情報が、時に心の暗闇を広げてしまう場合があることを

そうね、30分ほど前に痛感しました。

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本当に大切なものは案外と重いものだ。


ギコギコと引き戸を開けてギコギコ閉める。
なんでこんなに思い扉をつけたのだろう、家のど真ん中に。

開けたり閉めたりを繰り返すたびに身体になじんできた重さ
ギコギコ閉めて、ふと顔を上げる
大好きなステンドグラスの窓が私の目の高さに組み込まれている
左端の方に少し隙間がある、中途半端に。

なんで、きちんと寸法を測ってくれなかったのかしら
この窓をねだったときに夫は高いからあきらめろと言った
だめよだめよだめよ!
大好きなものに囲まれて暮らすのよ!
それには、この窓が必要不可欠なのよ、と私は泣いた。

それから数日して、大きな箱が黒いねこのマークのトラックに乗っかり
我が家に運び込まれたのだ。

夫がしてやったりの顔で言う
オークションで手に入れた、元の値段の1/5だった。

ここのところ、彼が寝室にやってくるのが遅かったのは
私のためにオークションに参加していたからだったのだ

ありがとう!ありがとう!
わたしはそこいらへんを飛び回った
子供みたいに、子供たちが呆れるくらいに。


僕らの家だからね。
夫のしてやったりの声がしたのに

振り向くと誰もいなかった。


いつもの本棚の前に行くと、夫が笑ってる写真の中で。

私たちの家だものね、写真に話しかけた。


しっかし、この窓の左端のすきま風ったらひゅうひゅう
中途半端な優しさと、詰めの甘さが夫みたい


だから、ドアを開け閉めするたび文句を言って
左端のすきまから洗面所を覗いてみる
夫が髭をそっているのが見える
夫が髪を撫でつけているのが見える
夫が私を見つけて笑っている顔が見える


だから、淋しくなんかないの
私には、ギコギコと重くて窓の左端にすきまがある
古いこの扉があるから。


僕らの、私たちの、夫婦にとって
本当に大切なものは案外と重たくって
時に抱えきれなかったり開かなかったりするけれど
私はそれでも、あの人の妻で
あの人はそれでも、私の夫


さぁ、図書館に行きましょう
カウンターから一番遠い棚の一番下から
順番に借りれるだけ借りると決めたのだから


帰り道、夫のナップサックが背中でとても重かった
ねぇ、お父さん(私は夫をそう呼んでいた)
お父さんのナップサックは重いわね
大切なものは案外と重いのね
そんなことを話しかけるようにしながら帰ってきた。


あんまり背中の荷物が重いので家に帰ったとたんしりもちをついた
背中の荷物をおろしてみたら古臭いナップサック
中をあけたら読みもしないような本がたくさん入っていた。



私は少し途方に暮れた。

夕焼けは少しオレンジだった。

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